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トピックス&ニュース

アルスヴィータ厚生労働省への予算に関する高齢者要求に参加しました

 日本高齢期運動連絡会(以下日本高連)と東京都老後保障推進協会(以下都老協)の代表9名が2016年12月14日、厚生労働大臣に、17項目の「平成29年度予算に関する高齢者の要求」を提出しました。アルスヴィータの藤谷 惠三専務は日本高連の事務局長を兼ねており、地域医療・福祉研究所(略称:アルスヴィータ、中野区本町)の他メンバーもこの要求行動に参加しました。要求書の提出にあたって、藤谷事務局長は、「高齢者の暮らしは、年々苦しくなっている。その中で今日、国会では年金制度改革法案が可決されようとしており、高齢者の生活実感とかけ離れた政策が進められている。さらに、社会保障審議会では、来年度から介護や医療費の高齢者の負担増を実施する答申案を準備している。高齢者の実態をもとに政策をすすめるようにしてほしい」と要望しました。都老協からは「最新のデータを示してほしい。高齢者の実態に対する認識を共有して論議をしたい」という要望が出されました。厚生労働省からは、要望書の内容に関連する部局の担当者12人が参加。それぞれの要望項目について担当者を確認しながら個別に要望内容を伝えました。要望内容に関する回答は、来年2月に行なわれることになりました。

▲手前側が要請団、奥側が厚労省の担当者の皆さん

12月14日から3日間の座り込みが始まりました

 12月14日、上記の要請行動の後、恒例の「厚労省前での高齢者座り込み」が始まりました。この座り込みは日本高連と都老協が共催して3日間48時間連続で行う泊まり込みの行動です。開始式では、藤谷事務局長が、「年金の改悪はもちろん、医療、福祉の全てで高齢者の負担増が予算化されようとしている。ギリギリで生活している高齢者の実態を訴えましょう」と挨拶しました。国会の最終盤の忙しい日程の中、日本共産党の高橋 千鶴子衆議院議員、堀内 照文衆議院議員、畑野 君枝衆議院議員さんたちが激励に駆けつけてくださいました。高橋千鶴子議員は、カジノによって高齢者の年金を食い物にしているアメリカの例も紹介し、IR法案への反対を述べたあと「年金カット法案が今日採決されようとしています。みなさんと一緒に最後までこの法案に反対します」と決意表明。堀内 照文議員は、「高齢者が座り込みをせざるをえないような政治を早く転換させよう」と訴えました。畑野 君枝議員は、「住宅の老朽化で困っていた高齢者の実態を訴えたらURが検討することになりました。諦めず頑張って政治を変えていきましょう」と呼びかけました。


▲高橋千鶴子議員


▲厚労省前に座り込む皆さん

参加者からの感想の紹介
  • 私は、87歳です。今年も泊まり込みで参加します。今年は国会最終日に重なり、緊張感があります。
  • 午前中の雨が上がり、午後からは天気も良くなり一安心です。忙しい中、国会議員の人も来てくれて勇気が湧きました。
  • 物価が上がっても年金が下がる法案が出されている。年金で暮らしている人は、死ねということか!若い人はもっと大変になる。このことを訴えたくてここに来た。
  • 国会でも野党は、深夜まで頑張っている。私たちもここに泊まり込んで見守りたい。

<問い合わせ先>

一般社団法人 地域医療・福祉研究所 電話・Fax:03-4283-4360

※本研究所は、地峨の健康・医療・福祉の問題を住民が主体的に解決するために、自冶体や協同組合などの敬策づくりと事業開発に資する調査・研究・実践の組織を支援する非営利型の社団法人です。略称:アルスヴィータ(ラテン語略称:ARSVITA)。