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トピックス&ニュース
沖縄県竹富町「第1回ゆいまーるワークショップin黒島」報告
~ワークショップに島民の1割強が参加~
(一社)地域医療・福祉研究所(略称:アルスヴィータ、中野区弥生町)は、10月26日に、「第1回ゆいまーるワークショップin黒島」を開催しました。この「ゆいまーるワークショップ」は、情報工房:山浦晴男氏が、提唱している「寄りあいワークショップ」をモデルにした取り組みで住民自らの課題解決力の向上を支援します。3回のワークショップと住民による調査活動などが3か月間にわたって行われます。
▲竹富町黒島は人口は220人、牛2,000頭の自然豊かな島です▲
事前調査
前日の10月25日は、第1回ゆいまーるワークショップin黒島」に備えてアルスヴィータ研究員は、写真分析法を用いて、「外部から見た黒島の資源写真地図」を作りました。黒島訪問は6回目ですが、新しい発見が沢山ありました。
1日かけて島内を回り、インタビューや写真撮影を行い、写真分析で黒島の特徴をまとめました。
大項目としては以下の4つにまとめました。
「畜産業が島の経済を支えている」「伝統文化があることが島に住み続けたい理由」
「観光地として魅力がある」「全島民を視野に入れたケアが可能」
島の特徴を一言で表すと
「畜産が盛んで、伝統文化がコミュニティーを育む助け合いの島」となりました。
出来上がった資源写真地図はワークショップに情報として提供しました。
▲「資源写真地図」を作成するアルスヴィータ研究員
▲完成した「外部から見た黒島の資源写真地図
完成した「外部から見た黒島の資源写真地図の拡大版はこちら【PDF:913KB】
「第1回ゆいまーるワークショップin黒島」
10月26日の「第1回ワークショップ」の開始は、島の人たちが牧畜や民宿の仕事が終わった後の20時開始でした。仕事の終わった夜にもかかわらず、総勢28人の方たちに参加いただきました。島の人口は220人ですから1割を超える参加になりました。
参加した島民も「よくこんなに集まったね」と驚いていました。
ワークショップでは、それぞれが意見を出し合いカードに記入し、出された意見を発表し、それぞれの関係性を考えながら模造紙に貼り、重みづけ投票をしました。最後に皆で重要度順位ベスト10を選び確認しました。
▲ワークショップの目的や島の資源などについて報告する藤谷惠三専務理事
以下ワークショップの内容を簡単に紹介します。
ステップ1:【意見交換】
3つのグループに分かれて「黒島に住み続けるための課題は何か?」「ありたい姿は?」について意見交換を行い、話し合いの後、1人3枚のカードに意見を書きだしました。
ステップ2:【意見発表】
カードを読み上げて模造紙に貼りながら、似たような意見を集めてグループにし、タイトルを付け、同時にタイトルどうしの関係性も考えました。
ステップ3:【重み付け投票】
大事だと思うタイトルに5点から1点までの持ち点で投票しました。
投票結果をもとに、重要度を1位から10位まで確認しました。
ステップ4:【投票結果:重要度順位1位~10位】
1位:福祉などの人材・仕事づくり 27点
2位:土日祝の医師の確保 26点
2位:船便対策 26点
4位:元気な人も集えるサロン 24点
5位:警察パトロール強化 22点
6位:移動サービスが欲しい 19点
7位:福祉・健康の啓蒙活動 16点
7位:医療・福祉の施設がほしい 16点
9位:単身者用住宅の整備 15点
10位:ごみ対策 12点
10位:道路の整備 12点
▲グループごとに意見を出し合う参加者たち
▲出された意見を「意見地図」にしました
「第2回ゆいまーるワークショップin黒島」は11月17日を予定
次回のワークショップでは、島民の方に地域の問題点や資源がわかる写真を撮影していただき、その写真を持ち寄って「資源写真地図」を作成します。写真分析により黒島の地域の活性化や福祉のために役立つ資源や改善点をみつけます。
<お問合わせ先>
一般社団法人 地域医療・福祉研究所 電話・Fax:03-4283-4360
〒164-0013 東京都中野区弥生町1-54-17-101
※本研究所は、地峨の健康・医療・福祉の問題を住民が主体的に解決するために、自冶体や協同組合などの敬策づくりと事業開発に資する調査・研究・実践の組織を支援する非営利型の社団法人です。略称:アルスヴィータ(ラテン語略称:ARSVITA)。