- ホーム
- トピックス&ニュース
- 地域医療・福祉研究所「2021年 第7回社員総会」開催報告
トピックス&ニュース
地域医療・福祉研究所「2021年 第7回社員総会」開催報告
一般社団法人地域医療・福祉研究所(アルスヴィータ:東京都中野区:日野秀逸理事長)は、6月29日、「第7回社員総会」を開催しました。今総会には、新型コロナ感染拡大のため緊急事態宣言のため、日野理事長が出席できないため、藤谷専務理事が議長に就き議事を進めました。
議決権のある社員15名のうち出席は2名、書面による出席10名で定足数を充たしため、審議に入りました。第1号議案「2020年度事業報告並びに決算・監査報告承認の件」、第2号議案「2021年度事業計画並びに予算案承認の件」を審議したのち、書面議決書10通を含む満場一致で2つの議案を可決しました。
※詳細は本文末の「総会決定:ダイジェスト版」はこちら」をご覧ください。
▲竹富町波照間での第1回ゆいまーるワークショップ
▲「意見地図」を見ながら重要度順位を検討
第7回社員総会」の概要と決定事項
ARSVITAの会員の状況
会員数:個人会員 51名(正会員21名・賛助会員30名)、団体会員 7法人(正会員2法人・賛助会員5法人)
2020年度事業の総括
ARSVITAは、設立以来6年間、地域に住み続けるために必要な医療・福祉を住民自身が主体的につくりあげるためのしくみや実践の方法論を研究し、離島や協同組合の活動に関与してきました。
- ARSVITAとしても初めての自治体の介護保険事業計画の策定作業への協力である「竹富町第9次高齢者保健福祉計画及び第8期介護保険事業計画」の支援業務と、それに伴う在宅介護実態調査を受託でしたが、高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画が議会で承認され、2021年度からの高齢者福祉施策や介護保険料に反映されています。
- ARSVITAのまちづくりの理論的到達点である「なりわい(生業)福祉論」の研究を発展させ、そのモデルとして竹富町黒島地域で「ゆいまーるスタートアッププログラム」を開発し、実施しました。この事業は、「令和2年度竹富町地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築」事業として竹富町福祉支援課との協働で行いました。
- 会員法人との共同研究として生活協同組合・消費者住宅センターの「お家の困ったことアンケート調査2020」を実施し、新型コロナウイルス感染症拡大(以下コロナ)の下での住宅要求の分析などを行い、生活協同組合・消費者住宅センターの運動や事業経営への貢献を行いました。
- 反省点:事務局会議などはZoomやLINEを活用して行いましたが、コロナの影響で、研究会やセミナーの開催や視察研修、講師派遣、リモートセミナーやWEBを活用したコンサルティングなどは行えませんでした。
2021年度事業の展望と事業計画
1.情勢の予測
- (1)コロナ対応型社会の模索が始まり、ワクチン接種の進行につれアフターコロナを模索の動きが活発化すると考えられます。
- ① ワクチン接種が大きな課題となり、接種が進めばアフターコロナを模索する動きが活発化すると思われます。
- ② 「オンライン」、「リモート」、「Web」等を活用した事業マネジメントが必須となります。
- ③ 非接触型の医療・福祉事業運営やフィールドワーク方法論の工夫が必要となります。
- (2) 地域の医療・介護の崩壊が進む。
- ① 患者減少、医療提供体制の縮小などで補助金や緊急融資で持ち堪えている医療事業の経営問題が顕在化し始めると考えられます。
- ② 介護事業では、利用者確保が課題となり小規模事業の困難が続きます。
- ③ 人手不足、患者減、利用者減が平行的に進み、本格的な事業運営の改善、人事政策の転換が求められます。
- ④ 自治体では歳入減、コロナ対策の歳出増、人材不足等から社会保障機能が低下し、外部の支援が必要な状況が広がると考えられます。
- (1) 新型コロナ下で雇用や暮らしの危機が広がり、地域全体に対する生活支援が求められます。
- ① 雇用創出や収入確保、医療・福祉サービス、教育機会、住宅、交通等の確保がますます切実な要求になります。
- ② 格差や不平等の解消、環境保全、再生可能エネルギーなどの課題が多くの人の関心事になります。
2.2021年度の重点項目
- (1) 市民参画型産業福祉論(なりわい福祉論)を研究し、提唱します。同時に全国的な医療・福祉の人材交流・確保・育成事業を開始します。
- (2) ゆいまーるプロジェクトを提案して医療・福祉(社協を含む)法人の活動を支援します。
- (3) 2021年度の事業計画
- ① なりわい(生業)福祉論をまとめ発表します。(2021年9月)
- ② 竹富町でのゆいまーるプログラムを進めます。
- ア.
- ゆいまーるワークショップ in 波照間 (2021年4月~9月)
- イ.
- ゆいまーるワークショップ in 西表東部(2021年9月~12月)
- ウ.
- なりわい福祉のまちづくりを沖縄県内の自治体に広げます。(2021年9月〜)
- エ.
- ゆいまーるプログラムの協同組合版をまとめ、医療福祉生協に提案。(2021年11月~)
- オ.
- 医療機関・介護事業所のアフターコロナの事業経営戦略策定を支援。(2021年9月~)
●ARSVITA会員の皆様へ
共に「なりわい福祉論」の研究をすすめ、新型コロナ危機の対応型の新たな医療・福祉のあり方を研究・開発して普及するとともに、「なりわい福祉のまちづくり」の実践モデルとして「ゆいまーるプログラム」の開発と普及に取り組みましょう。
●事務局からのお願い
今年度の会費未納入の方は、納入方よろしくお願いします。
「社員総会決定:ダイジェスト版」はこちら【PDF:2.81MB】
ARSVITAのこの間の活動の参考情報
- ARSVITAのフェイスブック https://www.facebook.com/arsvita.japan/ をご覧ください。
- 藤谷惠三フェイスブック https://www.facebook.com/kei3.fuji もご覧ください。
<問い合わせ先>
一般社団法人 地域医療・福祉研究所 電話・Fax:03-4283-4360
八重山事務所:電話(携帯)090-8998-0701 専務理事 藤谷 恵三
〒907-0024 石垣市新川2373-21 1-D
※本研究所は、地峨の健康・医療・福祉の問題を住民が主体的に解決するために、自冶体や協同組合などの敬策づくりと事業開発に資する調査・研究・実践の組織を支援する非営利型の社団法人です。略称:アルスヴィータ(ラテン語略称:ARSVITA)。