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トピックス&ニュース

地域医療・福祉研究所「2022年 第8回社員総会」開催報告

 一般社団法人地域医療・福祉研究所(アルスヴィータ:東京都中野区:日野秀逸理事長)は、6月28日、「第8回社員総会」を開催しました。議決権のある社員15名のうち出席は3名、書面による出席6名で定足数を充たしため、また、今総会には、新型コロナ感染拡大で日野理事長が出席できないため、藤谷専務理事が議長に就き議事を進めました。

 第1号議案「2021年度事業報告並びに決算・監査報告承認の件」、第2号議案「2022年度事業計画並びに予算案承認の件」、第3号議案「役員報酬決定の件」を審議したのち、書面議決書6通を含む満場一致で3つの議案を可決しました。

 以下社員総会の概要を紹介します。

アルスヴィータの会員の情況

会員数:
個人会員 34名(正会員16名・賛助会員 18名)、
会団体会員:
6法人(正会員1法人・賛助会員5法人)

2021年度活動のまとめ

1. 活動の中心は、沖縄県竹富町の令和4年度竹富町包括的支援事業(在宅医療・介護連携推進事業)の支援でした。

  1. ①新型コロナウイルス感染症の拡大が収まらず、ARSVITAのフィールド活動は大きな制限を受けました。特に沖縄県では、感染の拡大が繰り返し起こり、自治体や離島の訪問や医療機関の訪問等がほとんど行えませんでした。
  2. ②令和4年度竹富町包括的支援事業として「ゆいまーるワークショップ in 波照間」と「ゆいまーるワークショップ in 西表東部」の実施を予定していましたが、八重山地域での新型コロナウイルス感染症の拡大から延期しました。
  3. ③代わりに竹富町福祉支援課を支援して、(1)新型コロナウイルス感染症下で気になる高齢者訪問活動事業、(2)孤立防止、情報通信技術(ICT)の活用支援事業、(3)黒島でのゆいまーるプロジェクトの継続支援事業を実施しました。

2. この間の活動の理論化として「なりわい福祉論」、「明るいまちづくりプログラム」試論を発表しました。

  1. ①ARSVITAのまちづくり理論として『離島版のガイドブック離島の医療・福祉の確保と豊から暮らしを実現する新しいやり方「なりわい福祉のまちづくり」~医療・福祉と暮らしを支える「なりわい福祉論」のガイドブック~』を作成しました。
  2. ②医療福祉生協のまちづくりモデルとして「明るいまちづくりプログラム」を開発、具体的に「医療福祉生協の班づくりと担い手づくりの新たな手法」のプロトタイプとして完成させました。
  3. ③新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、研究会やセミナーの開催や視察研修、講師派遣などの活動は行えませんでした。

3. 収益が確保できず、330万円の赤字決算となりました。

八重山事務所を中心に活動しましたので旅費宿泊費は圧縮できましたが、一部未払金・借入金が発生しました。

2022年度の活動方針

1. 2022年度の情勢予測

  1. ①新型コロナウイルス感染症は当面繰り返され、コロナ対応型社会の模索が始まると考えられます。
  2. ②新自由主義経済政策の継続とコロナ禍対応の失敗により、物価高や中小企業の業績悪化などが表面化し、国民の暮らしは大きな困難に直面します。
  3. ③コロナ関連の補助金や特別措置、緊急融資で持ち堪えている医療機関が多くなっています。しかし、患者減少、医療提供体制の縮小、人材不足などは歯止めがかからず、コロナ関連の措置が終わると多くの医療機関の経営危機が顕在化し始めると考えられます。
  4. ④介護事業では、人手不足と利用者減が平行的に進み、本格的な事業運営の改善、人事政策の転換が求められます。
  5. ⑤自治体は歳入減、コロナ対策の歳出増、人材不足等から社会保障機能が低下すると考えられます。
  6. ⑥自公政治と国民との矛盾が拡大し、格差や不平等の解消、環境保全、再生可能エネルギー、ジェンダー平等などの課題が多くの人の関心事になります。

2. 2022年度の重点活動

  1. ①「なりわい福祉論」を普及し、離島モデル事業を実施します。 
  2. ②「明るいまちづくりプログラム~医療福祉生協の班づくりと担い手づくりの新たな手法~」を医療福祉生協法人と共同で実施します。
  3. ③年間事業高1,300万円を達成します。

まとめ

 新自由主義政策の行き詰まりとCOVID-19によって社会の矛盾や問題点が鮮明になりましたが、その状況を変えるエネルギーはまだ十分とは言えません。

 その中で、以下の視点が重要になると考えます。

  1. ①住民と地方自治体が共同して、地域を住みやすく変えていく事業を進めることがますます重要になる。
  2. ②社会保障制度の後退の中で、これまで以上に利用者の経済状況を考慮し、さらに具体的な解決策を考える医療福祉の取り組みが求められる。
  3. ③「なりわい福祉のまちづくり」や「明るいまちづくりプログラム」など住民主体の新たなまちづくりのやり方が求められている。

参考:離島の医療・福祉の確保と豊から暮らしを実現する新しいやり方「なりわい福祉のまちづくり」の表紙

事務局からのご連絡

今年度は、会員法人の幹部研修や竹富町社協の事業支援などの要請もいただいております。

会員の皆様のご協力を得て、実現したいと思います。よろしくお願いします。

ご質問・資料請求等がありましたら、このメルマガへの返信でお願いします。

ARSVITA八重山事務所

〒907-0024 石垣市新川(あらかわ)2373-21 1-D

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ARSVITAのこの間の活動は、以下をご覧ください。

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http://www.arsvita-ri.jp
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