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トピックス&ニュース

アルスヴィータ「第一次ぱいぬ島の住民意識・要求調査」終了報告-第4報

 (一社)地域医療・福祉研究所(アルスヴィータ、東京都中野区)が竹富町から受託した「沖縄県竹富町の共生社会づくりのための住民意識・要求調査事業の実施計画」の一環として、10月10日から2か月間にわたり、竹富町(ぱいぬ島=西表島、竹富島、小浜島、鳩間島、波照間島、黒島、新城島)の「ぱいぬ島共生社会づくりのための住民意識・要求調査」を行ってまいります。

 ※ぱいぬ島とは南の島の意味。以下「意識・要求調査」と略します。

 今回は、10月22日の鳩間島と10月23日の西表島干立地区の記入会の報告です。

 10月10日から22日間にわたる沖縄県竹富町の「第1次ぱいぬ島共生意識・要求アンケート調査」はこれで終了しました。今回の調査では、対象となる26集落のうち10集落で集団記入会を行いました。

 沢山の方々に島での福祉の現状や課題への意見や要望をお聞きし、とても有意義な調査となりました。また、沖縄医療生協やけいはん医療生協の方々にボランティアで参加いただきました。

 第2次調査では、波照間島、小浜島、竹富島、西表島の調査を行います。

 引き続き次回調査のボランティア調査員を募集します。


▲鳩間島アンケート記入会の様子


▲西表島西部の干立地区記入会の様子

10月22日:鳩間島でのアンケート記入会、全対象者から回収!!

 10月22日は鳩間島でアンケート記入会を行いました。関西での仕事の都合で2人が内地へ帰ったため、22、23日の調査はアルスヴィータの職員1人と竹富町役場福祉支援課の方1人の計2人が行いました。

 朝のフェリーで石垣から鳩間島に入り、まずは地域の訪問です。鳩間島は対象者となる40歳以上の方が少なく、島民の方の住まいも港付近に集まっていますが、昼は畑や海に働きに出ている方が多いので、数回訪問を行いました。足が悪くて夜の記入会に来られないという老齢のご夫婦の家でアンケートの聞き取りをしたり、この日のうちに石垣へ渡るという夫婦にアンケートを預け港で回収するなどして、記入会の前に4枚回収できました。

 夜の記入会は7時30分から開始し、20人程が参加してくださいました。最初にアンケートの趣旨などを説明してから記入をしてもらいました。鳩間島には売店も診療所もないため、記入しづらい所もありましたが、皆さん質問したりお互いに相談したりしてアンケートに答えてくださり、8時過ぎには終わりました。

 翌日は朝のうちに前日アンケート用紙を預けた方へ再び訪問し、無事回収できました。これで、鳩間島では、実際に島に住んでいる全ての対象者の方からアンケートの回収に成功しました。今回の調査では初めてのことです。朝早いうちに回収できたので、午前便で石垣へと戻りました。港へ行くと、前日の記入会の参加者の方が魚釣りをしていました。お話を聞くと、今の時期には港の桟橋にミジュン(和名ミズン)という魚が群れをなしているため、たくさん釣れるとのことでした。実際に1分で1匹ほどのペースで釣れていました。この日は夜から西表島の干立地区で記入会、午後に西表島へ入ります。

10月23日:【第1次ぱいぬ島共生意識・要求アンケート 調査終了!!

 この日は、午後7時から西表島西部の干立地区でアンケート記入会を開催しました。

 今回アンケートを行った干立地区は西表島でも古い集落で、国の無形文化財に指定される節祭(しち)という祭りで知られています。今がちょうど節祭の準備開始の頃で、今回の記入会は節祭の準備のための総会開始前の時間を使わせていただきました。 重要な総会の前ということもあり、多くの方がアンケート記入会へ参加してくださり、記入会のみで22枚の用紙を回収、アンケートを預けた方も10名以上となりました。ただこちらの不手際で少し時間が超過してしまい、地域の皆さんへご迷惑をおかけしてしまいました。今後の課題として、対策を考えて行きます。

 干立地区の記入会で10月の第1次ぱいぬ島共生意識・要求アンケート調査が終了しました。

 短い間での訪問や対話でも、各島、各地域でそれぞれ特徴や違いがあることがよく分かりました。

第2次調査は11月6日から、西表島、竹富島、小浜島、波照間島で行う予定です。

<問い合わせ先>

(一社)地域医療・福祉研究所 事務局(担当:藤谷哲平)電話:03-4283-4360