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トピックス&ニュース

アルスヴィータ「第2次ぱいぬ島の住民意識・要求調査」を無事終了しました-第6報
~西表島西部地区で「第3次ぱいぬ島共生意識・要求アンケート調査」実施を決定~

 (一社)地域医療・福祉研究所(アルスヴィータ、東京都中野区)と竹富町福祉支援課の共同事業の「第2次ぱいぬ島共生意識・要求アンケート調査」が11月6日から11月21日までの予定で始まりましたこの調査も終了することができました。※ぱいぬ島とは南の島の意味。以下「意識・要求調査」と略します。

 今回は、11月16日~11月21日の最後の6日間の報告と今後の予定です。


▲地区の全戸配布に向かいます(左端:花城館長)


▲館長さんも資料配布してくださいました

11月16日~17日:小浜島での「ぱいぬ島共生意識・要求アンケート調査」です!!

 小浜島は、17年前の2001年前半のNHK朝ドラ「ちゅらさん」の舞台になった島です。

 11月16日は、花城正美小浜公民館長さん(元小浜島小学校校長)と打ち合わせをしたところ、この時期の集団記入会の開催は難しいとのことなので、11月17日に花城館長さんの案内で40歳以上のお宅約300軒に全戸配布をすることにしました。

 11月17日、朝7時に公民館に集合したのは、地域医療・福祉研究(略称ARSVITA:アルスヴィータ)の調査員3人、竹富町福祉支援課から2人、花城公民館長の6人です。館長さんの案内で訪問を開始しました。花城さんは、早朝の集落を一軒ずつ声かけをして訪問しながら、「生け垣の木は、トベラと言って葉が茂って風除けにいい」「家の入口の石積みは、ヒンプンと言って家の格式を示すもの」「この木は島コショウの原料になるピーヤシで八重山ソバには欠かせない」などの説明を私たちにして下さいました。

 最終的には、5時間かけて全島を一周しました。

11月18日~20日:地域訪問や公民館長さんとの記入会の打合わせと次のアンケート記入会の準備

 この間は、アンケート記入会はないのですが、地域訪問や公民館長さんとの記入会の打ち合わせなどをしました。次のアンケート記入会に向けての訪問活動などを行いました。

 11月18日は午前中に船浦地域の公民館長さんと面談し、アンケート調査への協力をお願いしました。

 午後は、中野地区や住吉地区の40歳以上の方たちの名簿の整理をして、夕方祖納地区の公民館長さんに記入会開催のお願いに行きました。残り10地区の調査活動を頑張ります。


▲西表島西部の上原港

西表島西部地区で12月に「第3次ぱいぬ島共生意識・要求アンケート調査」が実現!!

 11月18日から3日間、西表島西部地域で「ぱいぬ島共生意識・要求アンケート調査」の目的や意義の話をしてきました。西表島西部は、人口1,500人で竹富町最大の集落ですが、観光業を営むために移住してきた方も多く、この地域の公民館長さんも「福祉のアンケートの必要性がわからない」「記入会をしても誰も来ないよ」などの意見が出され、どんな調査をするか最後まで迷っていたところでした。

 しかし、地域医療・福祉研究所では、それぞれの地域用の説明資料を作り、地区別の館長さんに面談をお願いしました。3日間で4地区の館長さんと面談をした結果、12月に全地区で記入会が出来ることになりました。この地域の背景には、「深刻な離島での福祉・介護の課題」があります。

 最初は、ほとんどの館長さん(地域のまとめ役)から、「離島での福祉の充実は無理だと思う」「医療や介護がないのは島の運命だとみんな思っている」などの声が共通して出てきました。

 しかし、アンケートの目的や意義を説明し、「まず、地域の福祉に対する本音を聞いてみましょう。みんなの声を集めて住み続けられる島にしましょう」と呼びかけたところ、「大事なことだと思う」「せっかくの機会だからやって見よう」と変化し、最後には、記入会の設定や呼びかけに協力してくださることになり、最終的に全地区でのアンケート調査に協力していただけることになりました。


▲上原公民館の西里行広館長(右)と面談する藤谷専務


▲民宿で資料の整理をする藤谷専務

急遽12月に第3次調査を予定

 本来は、今回の2次調査で全て終了する予定でしたが、西表島の各部落では、記入会を増やして丁寧な調査をやりたいという要望が強く、急遽12月に第3次調査を行うことになりました。

 日程は、12月6日から15日ごろまでの予定です。日程が固まりましたら、またお知らせします。

 第3次調査は12月6日から調査を行う予定です。

 私たち(一社)地域医療・福祉研究所(アルスヴィータ:ARSVITA)は、実績もない小さな研究所ですが、町役場の熱意や島の切実な福祉情勢を背景に、12月上旬に全地域のアンケート調査を完了出来る展望が開けました。このアンケート結果を分析して提言にまとめ、実践を組織して実際の地域の福祉の向上、変化に結びつけるのが、ARSVITAの本領です。アンケート調査を町民の皆さんと共有し、介護事業の発展や新たなサービス開発に活かします。

<問い合わせ先>

(一社)地域医療・福祉研究所 事務局(担当:藤谷哲平) 電話:03-4283-4360